上司から「昇進」を提示されたにもかかわらず、
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管理職にはなりたくない…
こんなふうに、心のなかで拒否反応を示す人もいるでしょう。
管理職には、仕事のモチベーションとなる“やりがい”がある反面で、残業や休日出勤など、ネガティブなイメージもつきまといますよね。
とはいえ、出世を拒むことは、会社員としてリスクが伴います。
覚悟を決めて、マネジメントの道に飛び込んでみれば、新たな自分の可能性が見えてくるかもしれません。
この記事では、「出世」という岐路に立つあなたが、いま考えるべき問題について、さまざまな角度から解説しています。
ぜひ最後までご覧いただいて、あなたの悩みを解決するヒントにしてください。
出世したくないと考える人は多い
最近では、「管理職=負け組」という考え方をする人が増えています。
ニュースなどでも、出世に対する意欲の低下がクローズアップされるようになりました。
管理職になりたくない若者が増えている
パーソル総合研究所が実施した管理職への意識調査では、
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管理職になりたいです
と考えている人の割合は、日本では全体の21.4%しかいませんでした。
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また、リクルートMSの調査では、新人の「管理職になりたい」という志向は、年々低下していることが分かっています。
◆あなたは管理職になりたいですか?
なりたい | どちらかといえばなりたい | |
---|---|---|
2016年 | 9.5% | 22.4% |
2013年 | 16.0% | 29.0% |
2010年 | 26.0% | 29.8% |
20代~30代の若年層は、価値観や働き方の多様化が進んでおり、
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管理職のポストに憧れなんてありません
こういった人が増えているのです。
出世をしたくない人は、40代以降では多数派に
出世したくないといった考え方は、若者だけのものではありません。
出世を希望しない人は、じつは40代以降でも急増しています。
パーソル総合研究所が実施した出世に対する意識調査によると、
ということが明らかになっており、42.5歳を境目に「出世したい」と考える人を上回っているのです。
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40代以降の中年世代においては、
- 新しいスキルを身につけるなんて今さら面倒だ
- 責任なんて負いたくない
- 現状ポストのまま、定年までいきたい
このような願望を持っている人も多いでしょう。
日本企業の多くは、50代後半~60歳で役職定年を迎えます。
40代後半で管理職についた場合は、役職定年までに10年ほどしかないですから、
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今さら管理職なんて…
このように感じる人がいるのも、ある程度は理解できます。
いまや世代を問わず、「出世を望まない人材」が増えていることは間違いありません。
会社にロールモデルがいないことが影響している
出世したくない人が増えているのは、
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〇〇さんのような上司になって活躍したい!
というような、「憧れの存在」となるロールモデルの人材がいないことも影響しているでしょう。
厚生労働省では、働き方改革・女性の活躍推進を掲げるなかで、
企業におけるロールモデルの設定
上記を普及させる取り組みを進めています。
ロールモデルとは、社員が目指したいと思う模範となる存在であり、そのスキルや具体的な行動を学んだり模倣したりする対象となる人材です。
出典:厚生労働省資料
「新人・中堅社員・管理職・スペシャリスト」の4階級に分けて、それぞれ理想となるロールモデルの育成を推奨しているのです。
しかし実際の現場では、管理職は通常業務に加えて、時短の取り組みなどにも追われており、まったく余裕がない状態でしょう。
そんな管理職の姿を見ている部下たちは、
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あんな大変そうなポスト、絶対なりたくない…
このように、ますます出世の道から離れてくのです。
ネガティブなイメージばかりが先行してしまい、管理職を目指す人材がいない現状は、会社だけの問題ではありません。
「管理職になりたくない」と考えてしまう理由とは?
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若年層や中堅社員、所帯持ちの方でさえ、管理職というポジションを毛嫌いする人が増えています。
彼らは管理職に対して、何らかの理由でネガティブなイメージを抱いているのです。
ここでは、管理職が敬遠されるおもな理由について、確認してみましょう。
責任が重たそう
管理職になりたくないと思うのには、
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責任の範囲が広がるし、責任が重くなる…
このような理由がまず挙げられます。
管理職は結果重視のポジションであるゆえに、
- 会社や部下のために頭を下げる必要がある
- 業務の結果次第で、会社から責任を追及される
上記のような、シビアなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
コミュニケーションが苦手
管理職になれば、さまざまな職種と連携するため、コミュニケーションが増えることは確実です。
しかし、個人として実力を持っている人でも、
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積極的なコミュニケーションは苦手だ…
という人は少なくありません。
とくに、エンジニアやプログラマーなど、IT技術職を選んだ人のなかには、
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人付き合いが苦手だから、いまの仕事を選んだのに…
上記のように考えている人も多いのです。
仕事量が増える、残業が多くなる
管理職になることで、
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仕事量が増えて、残業も多くなるのでは…
という心配も定番ともいえる理由です。
プライベート重視の風潮が強まるなか、管理職を務める人たちが、
- 遅くまで会社に残って仕事をしている
- 休日出勤をする機会が多い
こういった状況だと、よいイメージを持つことは難しいでしょう。
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上司より先に帰るのは気まずいな…
上記のような意見をよく耳にしますし、「管理職=残業」というイメージは、いまだ払拭されていないのです。
自由な主張ができなさそう
現場職から一転して、
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会社の上層部に取り込まれて、自由な主張ができなくなるのでは?
このようなイメージを持つ人もいます。
古き日本社会の象徴でもあった、
- 年功序列で意見ができない
- イエスマンしか好まれない
上記のようなイメージが、未だに根付いているのです。
現場から見た管理職は、いろいろな“しがらみ”に捕らわれているようにも映ります。
仕事内容がつまらなそう
報告業績や部下の管理ばかりで、
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やりがいが無さそう…
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面白そうな仕事に思えない…
このようなイメージを持つ人もいます。
とくに営業職の場合は、顧客とのコミュニケーション中心の仕事から、結果重視のよりシビアな業務に一変するため、
プレイヤーとして楽しみが無くなってしまう
といった、ネガティブな意見もあります。
精神的なストレスが増える
管理職の人を見ていると、
- 現場と会社の意向との板挟み
- 部下の育成
- 顧客からのクレーム対応
上記のような、さまざまな対応に追われています。
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精神的に相当辛いのでは…
このような心配をする声が上がるのも当然でしょう。
実際に、ストレスに耐え切れず、管理職を降りる人も少なくありません。
同僚や部下に嫌われるのがイヤ
ポジションが上がれば、当然ながら同僚や部下に対しても、指導をする局面が増えてきます。
状況によっては、意見の衝突が生まれたり、拒絶されたりするかもしれません。
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今まで築いてきた、良い関係が崩れてしまうのでは…
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周りから嫌われたくないし…
このような懸念から、管理職の道を避けるサラリーマンも少なくないのです。
休日出勤でプライベートな時間が減りそう
管理職になると休日出勤が増えたり、自宅に仕事を持ち帰ったりと、
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プライベートな時間が減ってしまうのでは?
このように考える方も多いでしょう。
管理職ともなると、その位置づけによっては、残業代や代休といった手当が出ないケースもあるのです。
マネジメント層の不満や愚痴を耳にした社員は、管理職に対して、いっそうネガティブなイメージを抱くようになります。
管理職の残業代や休日出勤の代休はどうなる? よくある疑問の解説はこちら
収入がアップするとは限らない
公務員や大手企業に勤める人であれば、
という人もいるでしょう。
収入面だけで考えてみると、
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管理職になるメリットをあまり感じない…
このように考える人も、決して少なくありません。
管理職になるよりも、与えられた仕事を淡々とこなして、着実に収入を増やしていくことに、魅力を感じる人もいるのです。
女性ならではの懸念要素もある
結婚や出産といったタイミングで職場を離れることを想定して、管理職を敬遠する女性も多いです。
もちろん、なかには、
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キャリアウーマンとして、現役バリバリで働きたい!
と考える人もいるでしょう。
しかし、割合で見れば、
- ワークライフバランスを重視したい
- 出世争いより子育てが大切
上記のような理由から、「出世をしたくない」と考える人のほうが多いのです。
女性のなかには、
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そもそも長く働くつもりはないし…
と考えている人もいます。
会社に居続けるべき理由がないのであれば、当然ながら、管理職に興味を持ちません。
管理職としてキャリアを積むメリット
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管理職になることは、決してマイナス面ばかりではありません。
管理職に対しては、ネガティブなイメージを持たれがちですが、実際に管理ポストに就いてみると、そのギャップに驚くことも多いのです。
会社の情勢や未来への可能性など、管理職となって見えてくる世界は、実際にポストに就いてみなければ体感できないものばかり。
管理職としてキャリアを積むことで、得られるメリットもたくさんあるのです。
ここでは、管理職になることでどのようなメリットがあるのか、具体的にご紹介します。
組織の重要ポジションを担う”やりがい”が得られる
組織のなかで重責を担うポジションですから、働くなかで、今までとは違ったやりがいが得られるでしょう。
中間管理職がやりがいを感じる瞬間は、以下のようなことが挙げられます。
- 部署の業績アップを褒められたとき
- 新しい企画を頼まれたとき
- 責任をある業務を任せられたとき
- 部下から頼りにされたとき
会社や周囲の期待に応えようとするほど、その頑張りが成長につながって、いっそう高いモチベーションで、仕事に取り組むことができるはずです。
マネジメント能力が身につき、自己成長につながる
管理職になれば、数人~数十人の部下をマネジメントすることになります。
部下は十人十色ですから、一筋縄ではいきません。日々、管理能力が磨かれるでしょう。
- 部下とのコミュニケーションを深める
- コーチングについて学ぶ
上記のような経験が、あなたの将来の糧となっていくはずです。
また、一般職よりも多くの情報に触れることができますから、組織運営や社会の仕組みを、より本質的に学ぶことができます。
周囲の人間や家族から尊敬される
上位職の方が、平社員よりも敬われる傾向にあるのは間違いありません。
家族、とくに子どもから見れば、親が責任ある立場にあると、
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パパは会社で偉い人なんだ!
やはり尊敬に値するものなのです。
社会的な信用度が高い管理職だからこそ、プライベートでも頼りにされることが増えるでしょう。
周囲からも、自然と慕われようになるはずです。
基本給・賞与のアップが期待できる
管理職になると、基本給や賞与の額が変わってきます。
業種・業界によって違いはありますが、苦労した分だけ年収アップするのが管理職です。
残業時間の削減が進むなか、一般社員のまま年収を上げることは、以前にも増して難しくなっています。
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もっと稼げるようになりたい!
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経済的な余裕が欲しい…
このような思いがあるのであれば、迷わず管理職へキャリアアップするべきでしょう。
管理職手当が支給される
管理職になることで、管理職手当が支給されるようになります。
部長・課長・係長など、職位や年齢により金額は変わりますが、数万円単位で月収がアップしますので、
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年収ベースで見たら、結構な差になるな…
このように感じる人も多いでしょう。
管理職手当は、能力やスキルにかかわらず支払われる手当なので、業績悪化でカットされることは少なく、安定的に付与されます。
新たな人間関係が築ける
環境が変われば、人間関係も変わるものです。
高度な知識、志を持った人たちの思想に触れることで、あなたの意識は大きく変わっていくでしょう。
仕事に対するモチベーションアップはもちろん、広がる人脈から“新たな道”が拓ける可能性もあります。
さまざまな人との交流が良い刺激となって、公私ともに充実する日々が送れるはずです。
職場環境を改善する裁量が持てる
管理職は責任と背中合わせですから、現場を変える裁量も与えられます。
職場の問題点や仕組みなど、
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この点はもっと○○にするべきだ…
このように思っていた事柄に対して、直接携われるようになるのです。
職場に対する不満や意見を持っているのなら、管理職になって自らで変えるほうが、断然スピーディーに問題解決できますよ。
今後のキャリアップに活かせる
管理職で得られる経験や知識は、将来のキャリアに活かすことが可能です。
たとえば転職を考えるにしても、ある程度の年代になれば、
- 大きな責任を担った経験
- 事業管理の知識
- 人材マネジメントスキル
こういったものを持っているかどうかで、転職における市場価値は大きく変わってきます。
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将来的に独立したい!
上記のような思いがあるのなら、管理職となって様々な経験をしておくべきです。
完全ゼロで立ち上げるよりも小さいリスクで、将来の可能性につながるビジネス経験を積むことができます。
出世の道を断る前に考えておきたいこと
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出世を断るかどうかは、一時的な揺れ動く感情に流されることなく、
自分の価値観と将来性を考えながら、自身にとってベストな答えを導き出す
ということが重要です。
安易に昇進を拒んでしまうと、あなたの将来の可能性を狭めることになりかねません。
出世を断る前に、以下の点についてよく考えておきましょう。
イメージだけで管理職を判断していないか?
会社はあなたの業績や仕事に対する姿勢を評価したうえで、管理職へのチャンスを与えています。
イメージだけで、管理職というポジションを見るのではなく、
自身のキャリアビジョンにおいて、管理職の経験は必要ないのか?
という視点で、「受諾するか」「断るか」を判断しましょう。
過去にイヤな上司がいたのだとすれば、その経験を反面教師として学んで、
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管理職のイメージを塗り替えるぞ!
ということに大きなやりがいを燃やせますし、若手に希望を与えることにもつながります。
最初から自信にあふれた人など、ほとんどいません。
たいていの社員は、誰かに背中を押されて、「マネジメントの道」を歩み出しているのです。
管理職には相応のやりがいがありますから、いちど試してみる価値は十分にあります。
仕事に対するモチベーションも、大きく変わってくるかもしれませんよ!
一般社員で居続けることのメリットとデメリットを再確認する
出世することを断って、一般社員として会社に居続けた場合はどうなるのか?
メリット・デメリットを再確認しておきましょう。
一般社員でいることのメリット
管理職に比べれば、より多くの時間をプライベートに割けるかもしれません。
責任の範囲も狭いですから、自分の仕事さえこなしていれば、責められたりすることも少ないでしょう。
異動でもない限りは、新しい仕事を覚えるストレスとも無縁です。
変化を好まない方にとっては、一般社員として残留する道もありかもしれませんね。
一般社員でいることのデメリット
会社の事業が大きく発展するなどしない限りは、大幅な年収アップは期待できないでしょう。
会社によっては、
という場合もあります。
残業時間が削減されれば、逆に給与(年収)が下がってしまう可能性もあるでしょう。
また、職場の問題点に対する改善要求が通りづらいのが、一般社員という立場です。
熱意を込めて提案や意見をしても、
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現場のひとつの意見として参考にするね
このように片付けられてしまうこともあるでしょう。
ほかにも、後輩や同僚がこの先で上司となれば、気まずい思いをするかもしれません。
世間体を気にする家族であれば、あなたに対する期待値も低下していくでしょう。
出世を拒否するリスクにも目を向ける
会社には、人材を適所に配置する「人事権」があり、就業規則のなかで人事異動について明記されているはずです。
たとえば、厚生労働省が発表している就業規則のモデルケースでも、以下のように記されています。
(人事異動)
出典:厚生労働省モデル就業規則平成31年3月
第8条 会社は、業務上必要がある場合に、労働者に対して就業する場所及び従事する業務の変更を命ずることがある。
2 会社は、業務上必要がある場合に、労働者を在籍のまま関係会社へ出向させることがある。
3 前2項の場合、労働者は正当な理由なくこれを拒むことはできない。
つまり、出世を拒むということは、
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会社の意思決定に反するのか?
このようにみなされます。
昇進を辞退する場合は、会社側が納得する正当な理由を用意しなければなりません。
場合によっては、「懲戒処分」の対象となる可能性もあるでしょう。
コンプライアンス上、解雇とはならないでしょうが、
- 昇給が滞ってしまう
- 閑職に飛ばされる
上記のような、“後悔先に立たず”の結果になることも想定しておくべきです。
出世を断って、将来的にどうするのかを考えておく
いちど出世を拒否すると、その会社ではキャリアの道に戻れないケースがほとんどです。
将来的に考えて、
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管理職になることは、自身のプラスになるはずだ
このように思うのであれば、勇気をもって飛び込むべきでしょう。
平社員のままで、継続して会社から必要とされるためには、
専門性を高めるなどして、独自のポジションを確立する
上記のような努力が必要です。
自分にしかできない仕事を増やせば、平社員でも高需要を維持することができるでしょう。
しかし、出世を拒むような考え方でいることは、会社からすれば、
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扱いづらい人材だな…
という印象を与えてしまいます。
ですから、
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管理職なんかならずに、楽して安定収入を得るほうが賢いよね
こういった安易な考えでいることは危険です。
会社から「不要な人材だ」と判断されてしまうと、窓際族に追い込まれてしまう可能性もあります。
どうしても出世したくないときの対処法
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本記事でご紹介したこともふまえたうえで、
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やっぱり、いまの会社で管理職にはなりたくない!
このように決意したのなら、会社に昇進する気がないことを伝えるしかありません。
ここでは、いまの会社で出世したくないときに、取るべき対処法についてご紹介します。
ネガティブな印象を与えない断り方を考えよう
出世を断ったうえで、いまの会社に残り続けるつもりなら、
会社にマイナスの印象を与えない断り方をする
ということが重要です。
前向きな姿勢や自己の評価に触れながら、
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いまの仕事をもっと頑張って、プレーヤーとしてNo.1を目指したいです
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自分の仕事に精いっぱいで、周りの面倒をみる余裕がありません…
上記のように、現在の役職者や会社側への批判要素が含まれないように注意しましょう。
昇進を断るくらいなら、転職という選択肢もあり!
昇進を断るのは、実際にはかなり勇気のいることでしょう。
ですから、その決断を考えるくらいであれば、転職することだって可能です。
出世という岐路に立ち、はじめて将来について真剣に考えてみた結果、
- 真剣に考えた結果、本当にやりたい仕事が見つかった
- いまの会社では、希望するキャリアを積めないとわかった
上記のような、新しい気づきを得た人もいるでしょう。
十分に考え抜いた結論が、「転職」という道であるのなら、それは間違いではありません。
貴重な昇進チャンスは他の人に譲ってあげて、転職する準備を始めましょう。
人生は一度きりしかありません。
先々に後悔しないためにも、自分の可能性を最大限に追いかけることに集中するべきです。
転職活動は在職中におこなうこと
昇進を断って転職すると決めたとしても、もし可能であれば、
いまの仕事を続けながら、転職活動する
という方法がおすすめです。
会社を退職してから、じっくり転職活動をする方法もありますが、万が一思うように進まない場合に、生活のことを考えて焦りが出てしまいます。
その結果、
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不本意だけど、この会社で妥協するしかないのか…
こういったことになりかねません。
一方、いまの収入を確保しながら転職活動をすれば、じっくりと冷静な判断で、転職先を見極めることができます。
もちろん、仕事をしながらの転職活動は楽ではありませんが、
- 現職であるほうが、無職の人よりも選考で評価されやすい
というメリットもあるのです。
いまの仕事をしっかりこなしながら、焦らずじっくりと転職活動に取り組みましょう。
まとめ:管理職への岐路は人生における新たなステップ
今回は、管理職への出世という岐路に立つあなたが、どのような意思決定をするべきか、さまざまな可能性を交えてお話ししました。
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管理職になんてなりたくない…
あなたが今このように考えているのなら、いちど固定観念を取り払って、あらゆる可能性について思案してみましょう。
管理職になることのメリットや将来性、一般社員として残った場合のメリットやデメリットなど、お話ししたことを参考にして考えてみてください。
もし真剣に考えた結果が「転職すること」だったのなら、それもまた「自分らしい道」を切り拓く第一歩なのかもしれません。
なによりも大切なことは、
周りの意見に流されることなく、自らの意思で決断する
ということ。
あなた自身が真剣に考えて決断したのなら、どのような選択であっても、後悔せずに歩みを進められるはずです!