仕事を辞めたい思いはあるけど、
そうはいっても収入とかの問題もあるし…
このような思いで、我慢して働き続けていませんか?
いざ辞めるとなると、いろいろ不安もありますし、気が引けてしまいますよね。
じつは筆者も、辞めたいという思いを持ちながら、13年働き続けた経験があります。
その結果、ストレスが原因で会社に行けなくなり、休職したのちに退職することになってしまいました……
辞めたいと思いながら働くことには、大きなリスクが伴います。
いまの会社を辞めたいと思っているのなら、できることから行動してみませんか?
この記事では、仕事を辞めたいと思いながら働くことの3つのリスクと、すぐにできる対処法をご紹介しています。
筆者の体験談を交えながら、具体的にお話ししていますので、ぜひあなたの悩みを解決するヒントにしてください。
仕事を辞めたいと思いながら働くことのリスクとは
仕事を辞めたいという思いがあっても、実際に何か行動にうつすことは勇気がいるものです。
しかし、辞めたいと思いながら働き続けることには、以下のようなリスクが伴います。
ストレス過多のリスク
辞めたいと思いながら働くことは、気づかぬうちに相当なストレスを溜めこんでしまいます。
ストレスが積み重なると、
会社に行きたくない…
出社しても何も手につかない…
このような状況になりかねません。
2021年の厚生労働省「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、メンタルヘルスの不調が理由で休職もしくは退職した労働者がいた事業所は、全体の1割にのぼっています。
過去1年間(令和2年11月1日から令和3年10月31日までの期間)にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所の割合は10.1%[令和2年調査9.2%]となっている。
このうち、連続1か月以上休業した労働者がいた事業所の割合は 8.8%[同 7.8%]、退職した労働者がいた事業所の割合は 4.1%[同 3.7%]となっている。
出典:令和3年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況
筆者も前の職場では、仕事内容が原因のストレスにより、
- ベッドから起きられない
- ふと勝手に涙がこぼれてくる
- 何もやる気が起きない
- 会社に行けない
- 出社しても1日ぼーっとして仕事が進まない
- 話しかけられても生返事しかできない
上記のような状態になってしまい、休職をすることになってしまいました……
ストレスなんて大したことないよ!
と安易に考えず、ストレスがもたらすリスクを知っておくことが重要です。
時間を失うリスク
辞めたいと思いながら働くことは、あなたの貴重な時間を無駄に消費しています。
時間はお金で買えませんし、巻き戻すこともできません。
もし転職活動をすることになれば、1日でも若いほうが有利です。
また、年齢を重ねるとライフステージが変わる場合が多く、
親の介護で、実家に戻らないといけない…
小さな子どもがいるので、フットワークが軽く動けない…
こういった理由で、自分だけに使える時間は減っていきます。
筆者は、13年間も辞めたいと思いながら働いていましたが、
もっと若いうちに決断していれば、色々な選択肢があったのかな…
と後悔することになりました。
本当に辞めたくなったときは育休明けの時短勤務中で、職場と保育園と自宅の往復に追われており、転職についてゆっくり考える時間がほとんどなかったのです。
降格や減給・人員整理などのリスク
辞めたいと思いながら働いていると、仕事で成果を出しにくいというのは、想像にたやすいでしょう。
やる気がないから言われたことだけやろう…
成長意欲もないし、このままでいいや…
このような意識では、仕事での成長も期待できないので、結果的に仕事での評価が得られにくいのです。
これまでの日本は終身雇用制度があり、仕事の成果を上げていなくても、よほどのことがない限り会社に守られていました。
しかし、これからは違います。
超がつくほどの大企業でさえ、終身雇用に否定的な見解を示しているのです。
今後は成果主義になっていくことが容易に想像できます。
そんななか、辞めたいと思っているような仕事で、成果を出すのは難しくありませんか?
嫌な仕事にしがみついていても、真っ先に降格や減給、人員整理の対象になってしまうのがオチですから、早めに手を打っておくべきでしょう。
会社を辞めた場合にどうなるかを考えてみよう
辞めたいと思っているのに踏み込めないのは、
実際に辞めたらどうなるのか?
ということについて、想定できていないからではないでしょうか?
金銭的にも精神的にも、辞めても問題がなさそうか、いちどシミュレーションしておきましょう。
金銭的に生活していけるのか?
会社を辞めたいと思っていても、
辞めると金銭的に厳しいから…
というケースも多いかもしれませんね。
会社を辞めることの最大のデメリットは、
- 無職になると収入がなくなる
ということでしょう。
収入がなくなっても、生活のための支出はなくなりませんので、無職のあいだは事実上の赤字がずっと続きます。
まずは現実的に辞めることができるのか、現在の生活費を割り出してみましょう。
季節によって出費額も異なるので、半年分ぐらいさかのぼって、平均値を割り出すのがおすすめです。
- 食費
- 家賃や家のローン
- 教育費(子供がいる場合)
- 貯蓄
- 保険
- 病院代
- 娯楽費
- 旅費
おおよその生活費が割り出せたら、どれぐらいの貯金額があるかを見比べて、何ヶ月分の生活費があるのか計算しましょう。
生活費と貯蓄額を正確に把握しておくことで、
- いつ貯金が底を尽きるのか
- いつまでに次の会社に就職すればいいか
- 転職先の希望年収はいくらか
上記について知ることができるので、いつまでにどのようにして、どんな会社を狙って動けばいいのかを逆算できます。
退職後、すぐに次の勤め先が決まっていることがベストですが、そうでない場合も頭に入れておいて、冷静な判断ができるように備えておきましょう。
モチベーションが不安定にならないか?
今までの職場をいざ退職すると、これまでの生活とガラッと変わるため、一時的に気持ちが不安定になる場合があります。
そんなときにでも、気軽に話せる人を確保しておくと良いでしょう。
友人 / 家族 / 子供 / 親・兄弟 / 職場の同僚 など
もし匿名で相談したいのであれば、有料とはなりますが、キャリアコンサルタントに相談することもできます。
キャリアコンサルトとして活動している人を、ネットやSNSなどで検索して、合いそうな人を見つけておくのもおすすめです。
いざとなれば、生活を支援してくれる制度もある
心身が不調で、本当は退職してしばらく療養したいのに、
生活ができないから、仕事を続けるしかない…
このような思いで我慢しているのであれば、しばらくストップして休むのもありです。
以下の2つの給付金制度を活用すれば、お金の不安を解消することができます。
傷病手当金は、医師による心身不調の診断が必要ですが、失業保険は要件を満たせば誰でも受給できます。
つまり最低でも3ヶ月は、今もらっている給料の50~80%が受け取れるということです。
また、傷病手当金と失業保険を組み合わせれば、最大28ヶ月も給付金が受給できますので、
お金の心配をすることなく、しっかり療養してから次のことを考える
という期間を確保することができます。
心身が不調なのであれば、給付金をもらいながらゆっくり療養しましょう。
しっかり休養できれば、次にいい仕事ができる準備が整いますよ!
ただし、公的な手続きなので、
という面があります。
もし手続きに不安があるのなら、社会保険給付金の申請サポートの利用がおすすめです。
退職する前にできるおすすめの解決策
仕事を辞めたいと考えていても、
そんなに簡単に退職して大丈夫なのかな…
転職するのは難しそう…
このように感じる人もいるでしょう。
もちろん、勢いだけで退職するのはNGです。
まずはご紹介する3つの解決策を実践してみて、自分がどうしていきたいかを考えてみましょう。
1.仕事を辞めたいと思う理由を掘り下げる
まずはなぜ仕事を辞めたいと思うのか、理由について掘り下げてみましょう。
仕事を辞めたいと思う背景には、必ず何らかの理由があるはずです。
辞めたい理由がわかれば、次のアクションの見通しがつきやすくなります。
以下3つのうち、あなたが仕事を辞めたい理由は、どれにあてはまりますか?
仕事内容で辞めたいときの対処法
辞めたい理由が仕事内容にある場合は、いちど配置変えを申し出てみましょう。
転職することに迷いがあるなら、まずは試してほしいおすすめの方法です。
場合によっては、会社に在籍しながらにして、今より好条件になる可能性もあります。
配置換えの希望を申し出る際には、
- 配置換えを希望する理由
- 他に挑戦したい仕事や行きたい部署
上記をしっかりとまとめておくとスムーズです。
できればポジティブな理由が望ましいですが、なければ正直に話しましょう。
なお異動の相談は、
誰に話を持っていくべきか?
ということが重要なので、間違えないよう慎重に行動する必要があります。
もし、
直属の上司には言い出しにくいな…
誰に相談すればいいのかな…
このように悩むのであれば、自分より少し上のポジションで話しやすい人に相談してみるのがおすすめです。
筆者の場合、半期にいちど上司と面談をする機会があり、その際に相談したのですが、
気持ちはわかったけど、人員の空き状況とか総合的に人事部が決めることだからなぁ…
と言われてしまいました……
そこで、直接人事部の知り合い(リーダークラスの方)に、相談という形で話を持ち込んでみたのです。
- まずはメールで、「相談したいことがある」とアポイントメントをとる
- 伝えたい内容をメモなどにしっかりまとめて準備をする
- 約束時間に話をしに行く
このような手順で真剣に相談しました。
そのおかげで、上層部にも筆者の希望がうまく伝わり、数ヶ月で部署異動の希望を叶えることができたのです。
上司や同僚など、職場の人間関係で辞めたいとき対処法
職場の人間関係が合わないときも、辞めたいと思う気持ちが高まりますよね。
悩んでいるときは、直属の上司やグループリーダーに相談してみましょう。
上司やリーダーは、仕事が表面上うまく回っていると、
そんな問題があったんだね…
こんなふうに、気がついてない場合も多いです。
なお相談する際は、
愚痴ではなく、困りごとを相談して、何を改善してほしいを伝える
ということを意識してください。
相談した際に、人事異動や配置換えの提案をされる場合がありますので、自分なりの考えも用意しておきましょう。
給与や勤務時間への不満で辞めたいときの対処法
給与や勤務時間などに不満があるのなら、
今の仕事のままで、改善できることはないだろうか?
ということを、まずは洗い出してみましょう。
- 給与:
給与を上げる方法がないか調べる - 勤務時間:
フレックスタイムの有無を調べる / 残業を減らす努力をする / シフトの見直しを申し出る
上記などについて調べてみれば、改善できること・できないことが判明します。
改善できそうなことが見つかったら、さっそく動いてみましょう。
ただ、給与や勤務時間などはあらかじめ会社で定められており、改善が難しいケースが多いです。
社内での改善が見込めなければ、
やはり転職したほうがいいのかな…
という選択肢も考慮するべきでしょう。
2.やりたいではなく、できることを探す
転職することを考えるにしても、
他にやりたい仕事なんてわからないんだけど…
と前に進めないこともあるでしょう。
そんなときは、
ずっとやり続けても苦痛でないことを洗い出す
というのがおすすめです。
以下のように、やり続けても苦痛でないことから、できる仕事を導き出すことができます。
苦痛でないこと | できる仕事例 |
人と話すこと | 営業 |
手紙や作文を書くこと | ライター、編集者 |
困っている人のお手伝いやボランティア | 秘書 |
ルールに従って決まったことをする | 事務職 |
筆者の場合は、仕事を頼まれてペースを乱されることが苦痛でしたが、
一人でもくもくと文章を書き続けるのは苦痛ではないかも…
ということがわかりました。
その結果たどり着いたのが、Webライターの仕事だったのです。
3.転職エージェントに相談する
実際に転職活動を始めようと思っても、
具体的にどう動けばいいのかな?
転職活動ってなんだか難しそう…
このように感じる人も多いでしょう。
そんなときは、「転職エージェント」に登録することをおすすめします!
- キャリアや市場価値をプロの視点で見定めて、客観的なアドバイスがもらえる
- 業界や企業について、独自の情報を提供してもらえる
- 転職サイトなどに出回っていない、非公開求人を紹介してもらえる
- 求人企業について、気兼ねなく質問できる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる
- 面接対策のサポートをしてもらえる
- 選考に落選した理由を教えてくれるので、次への対策が打てる
- 応募企業との連絡や日程など、エージェント担当者が間に入って調整してくれる
- 入社時期や年収条件など、交渉ごとを代行してくれる
筆者もストレスで休職となった後に、転職エージェントに登録して、担当者に直接会って面談を行いました。
登録も面談も全て無料ですよ!
プロからの冷静な情報提供と客観的なアドバイスにより、前向きな気持ちになれたことを覚えています。
筆者がWebライターというできる仕事を見つけたのも、自分ひとりで思いついたわけではありません。
転職エージェントに相談しながら、「できる仕事」を考えるうちに見つけました。
転職エージェントは、できる仕事を探すサポーター。
無駄なく効率的に転職活動を進めるうえでは、利用しない手はないサービスですよ。
辞めたくても辞めれないときは「退職代行」もあり
基本的には、責任をもって退職の手続きを進めるべきですが、
- 上司に相談しても拒否されてしまう
- 周りの反応が怖くて言い出せない
- 精神的に辛いのですぐ辞めたい
上記のように、どうしようもないというケースであれば、退職代行サービスを利用するのもひとつの方法です。
退職代行を利用するメリットとは?
退職代行とは、労働者本人の代わりに弁護士や代行業者が、会社へ退職の意思を伝えるサービスのこと。
退職代行を利用することで、
- 精神的な負担を減らせる
- 即日退職できる
- 正当な権利を行使できる
上記のようなメリットがあります。
精神的な負担を減らせる
自力で退職を進める場合には、上司や同僚への報告、業務の引き継ぎなど、さまざまな手続きが必要です。
退職理由に関して、周りからの理解が得られそうにない場合は、
- 強い引き留めにあう
- 嫌がらせを受ける
このようなリスクもあるでしょう。
しかし、退職代行を利用すれば、労働者本人は会社と直接やりとりをする必要がありません。
代行業者が手続きを淡々と進めるだけになるので、精神的な負担を大幅に軽減できるでしょう。
即日退職できる
即日退職できるのも、退職代行を利用するメリットの一つです。
本来、民法上では、
ということが定められています。
民法第627条
出典:Wikibooks
1.当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
しかし、実際には、
繁忙期は避けてほしい
後任が決まるまで待ってほしい
このような会社都合の理由で、退職日が先延ばしにされてしまうことも少なくありません。
退職代行を使う場合は、退職までに必要な2週間の期間を有休消化や欠勤扱いとすることで、
退職代行が会社に連絡した日から会社に出社しない
という対応が可能になります。
ハラスメントを受けている場合や、体調が悪化している場合など、
1日でも早く会社を辞めたい…
という場合には、心強い味方になってくれるでしょう。
正当な権利を行使できる
最近では、弁護士や労働組合が退職代行サービスに乗り出すケースも増えているので、
- 残業代の未払いがある
- 有休消化を拒まれる
といった労働問題に対しても、代理人として責任をもって対応してもらえます。
退職代行を依頼すると費用が発生しますが、初回相談は無料です。
会社側への交渉ごとがある場合も、対応可能かいちど相談してみることをおすすめします。
- 【安さで選ぶなら】退職代行EXIT
民間企業が運営。業界のパイオニアが最安値に挑戦中。リピート割がお得。20,000円(追加料金なし) - 【会社と交渉したい】退職代行SARABA
労働組合が運営。24時間365日いつでも相談OK。即日の退職連絡も可能。24,000円(追加料金なし) - 【弁護士に任せたい】
弁護士法人みやび
弁護士法人が運営。弁護士退職代行の老舗。会社との交渉や請求、万一の訴訟対応もOK。55,000円~
退職代行を使っても大丈夫?
そうはいっても、「退職代行」と聞くと、
会社の同意がないまま、無理やり辞めていいのだろうか…
と思う人もいるかもしれませんね。
そもそも退職は、労働者に対して法律で認められている権利です。
何らかの理由で辞めにくいという場合は、
退職を阻害している会社側の対応に問題がある
という場合が多いのではないでしょうか?
退職代行を利用することに、負い目を感じる必要はありません。
今では、
- 利用者の58%が30代以上、40代以上の割合は28%
- 40代でも34.8%の人が、退職代行の利用を検討
上記のような調査データもあるくらい、年齢や会社規模を問わず、退職代行は幅広く利用されています。
当サイトでも、実際に利用した人たちの体験談を数多く紹介しています。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
まとめ:辞めたい思いがあるのなら、できることから行動してみよう
辞めたいと思いながら働くことは、
- ストレスリスク
- 時間を失うリスク
- 降格や減給・人員整理などのリスク
この3つのリスクがあるので、手遅れになる前に適切な対策をとりましょう。
ストレスから精神的に病んでしまう前に、今すぐできる対策として
- 仕事を辞めたいと思う理由を掘り下げる
- やりたいことではなく、できることを探す
- 転職エージェントに相談する
上記をぜひ試してみてください。
とくに転職エージェントに相談すれば、客観的なアドバイスがもらえますので、思いもよらぬ解決策が見つかるかもしれません。
ひとりで抱え込まずプロに相談して、ネガティブな気持ちで働く毎日から解放されることを願っています!