仕事を辞めてゆっくりしたいけど、
本当に退職しても大丈夫なのかな…
とぼんやり考えている方はいませんか?
実際に辞めるとなると、次の仕事やお金のことが心配になりますよね……
かくいう筆者も、同じような思いを持ちながら30代前半で退職して、ゆっくりとした時間を過ごしました。
そして自分を見つめ直すことができ、今はフリーランスと週3の雇われ勤務でゆる―く働きながら、人生を謳歌しています。
筆者の体験からお伝えしたいことは、
あなたが独身なら、今すぐ退職してOK
ということです。
会社を辞めてもいくらでも取り返しはつくし、人生の選択肢が広がる貴重な時間になるかもしれません。
実際に退職して学んだことをお話ししていますので、ぜひ最後までご覧いただき、あなたの悩みを解決するヒントにしていただけると幸いです。
仕事を辞めてゆっくりしたい人が、退職して問題ない理由とは
もしあなたが独身なのであれば、辞めたいという思いを抱えて会社に留まるよりも、
いったん辞めてから今後のことを考えよう…
という対応でも問題ありません。
ここでは、なぜ退職しても問題ないのか、その理由についてお話しします。
人生の選択肢が広がる
豊かな人生を送るうえで、
若いうちに、自分の人生について考える時間を確保する
ということはとても重要です。
毎日忙しく働いていると、どうしても今ある仕事だけで、頭がいっぱいになってしまうもの。
しかし、いちどいまの会社から離れてみることで、
自分はどういう生き方をしたいのだろうか?
どのような人やビジネスと関わっていきたいのかな…
このような疑問にじっくり向き合う時間を確保でき、狭くなってしまった視野を広げるきっかけになる場合もあります。
少しゆっくりできる時間を持ちながら、
- 自己分析をして、新しい軸で就職先を探す
- 自分のビジネスを小さく始めてみる
上記などに取り組むことで、得られる気づきは大きいでしょう。
社会人経験で得た基礎的なスキルは、次の仕事でも活かせる
どのような仕事でも求められるものが、基礎的な社会人スキルです。
このスキルがないと、あなたの提供する価値が相手に届きづらいので、仕事の成果が上がりません。
皆さんは普段の業務のなかで、以下のような行動をした経験はありませんか?
- 締め切りまでに仕事を仕上げる
- わからないことは自分で調べる
- 改善点が見つかれば提案してみる
こういったことは、仕事に取り組むうえで、どんな場面でも求められるスキルです。
社会人経験がある方は、新しい仕事や働き方に挑戦しても、
力を発揮するための土台が、すでに出来上がっている状態である
といえるでしょう。
いちど身につけた基礎的な社会人スキルは、いまの会社を退職したとしても、次の仕事でも活かせるものなのです。
生活を保障してくれる制度がある
退職後に不安なのがお金の問題でしょう。
しかし、国が用意している公的制度を使えば、この不安もクリアになります。
以下の2つの給付金制度を活用することで、お金の不安を解消することが可能です。
傷病手当金は、医師による心身不調の診断が必要ですが、失業保険は要件を満たせば誰でも受給できます。
つまり最低でも3ヶ月は、今もらっている給料の50~80%が受け取れるということです。
そう考えると、少しくらいゆっくりできる時間は、国の保障で確保できることがわかりますね。
また、心身が不調で本当は退職してしばらく療養したいのに、
退職後の生活費が不安だから続けるしかない…
このような思いで、我慢して無理を続ける必要もありません。
傷病手当金と失業保険を組み合わせれば、最大28ヶ月も給付金が受給できますので、
お金の心配をすることなく、しっかり療養してから次のことを考える
という期間を確保することができます。
心身が不調なのであれば、給付金をもらいながらゆっくり療養しましょう。
今後のことを考える時間は、体調がよくなってからでも確保できます。
ただし、公的な手続きなので、
という面があります。
もし手続きに不安があるのなら、社会保険給付金の申請サポートの利用がおすすめです。
退職しても、転職活動は難しくない
退職を決断する際に気になるのが、
仕事を辞めたとして、そのあと転職できるのかな…
という点でしょう。
この疑問に対する筆者の答えは、「若いうちなら問題ない!」です。
その理由をお話しします。
職務経歴のブランクは、説明できれば問題ない
ブランク期間は、理由をしっかり説明できれば問題ありません。
育成意欲がある企業であれば、多少のブランクがあっても、
キャリア形成にはまだ十分時間がある
と受けとめられ、採用候補になる可能性は高いでしょう。
もちろん、ブランクを気にする企業もありますが、
という可能性もあるので、避けるほうが無難かもしれません。
ブランク期間の理由を回答するときは、「致し方ない理由」であることを意識してください。
- 家庭の都合(介護など)
- 家業の手伝い
- 心身不調の回復
また、回答する際には、
今はその問題は解消されています!
ということを必ずセットで伝えましょう。
そうすることで、採用企業側の不安解消につながります。
若い年代の再就職は難しくない
いまの日本社会は人手不足ということもあり、転職の募集案件数は豊富です。
とくに20~30代くらいであれば、求めている企業が多いので、必然的に転職の難易度は下がります。
例えば、厚生労働省の発表している、年代別の転職状況は以下のとおり。
◆年代別の転職入職率
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 12.7% | 14.3% |
25~29歳 | 12.4% | 13.8% |
30~34歳 | 11.1% | 10.0% |
35~39歳 | 7.6% | 10.6% |
40~44歳 | 6.2% | 11.0% |
45~49歳 | 5.2% | 9.0% |
50~54歳 | 4.2% | 8.5% |
55~59歳 | 5.0% | 7.8% |
やはり年齢が高くなるごとに、働く人に占める転職者の割合は減っていますので、
という傾向がわかりますね。
転職エージェントを使えばより確実に
先ほど「転職は若いほど好まれる」とお話ししましたが、厚労省のグラフをしっかり見てみると、20代と30代での差は数%ほどしかありません。
そこでお伝えしたいのは、
転職エージェントを使えば、30代でも転職は十分に可能
ということです。
転職後の年収の一部を手数料としてもらうビジネスモデルなので、エージェント側は転職が成功しなければ儲かりません。
つまり、エージェントの担当者は、
あなたの希望になるべく合致する企業を紹介します!
という対応を取ってくれるのです。
年齢が上がるほど、転職のハードルが高くなるのは確かですが、転職エージェントを活用すれば、転職の難易度を下げることができます。
仕事を辞めてゆっくりするメリットとは?
なぜ嫌な仕事なら早めに辞めて、ゆっくりするべきなのか、筆者が実際に退職を経験して感じたメリットについてお話しします。
人間関係のストレスから解放されて、気持ちが安定する
あなたは今の仕事の何がきついですか?
イヤな上司と遅い時間まで飲み会で疲れる…
愚痴とか悪口ばかり言っている人に囲まれてうんざりする…
このような、人間関係から生じる仕事のストレスは多いですよね。
いちど仕事を辞めてみると、「仕事の何が嫌だったのか?」を冷静に見つめ直すきっかけになります。
落ち着いた気持ちになって、
- 今の仕事内容が嫌いなのか?
- 人間関係のストレスが耐えられないのか?
上記などについて整理することで、あなたが本当に求める働き方が明確になるでしょう。
仕事を楽しめる環境が手に入る
仕事を辞めたあとに時間ができると、
自分が本当に楽しめる仕事ってなんだろう…
どんな環境で働くのがいいのかな?
こういったことについて、ゼロベースで真剣に考えることになります。
次の仕事では、「同じような失敗を繰り返したくない」という気持ちになるからです。
筆者のケースでいうと、会社員をしていて最も強く感じたストレスの原因は、
- 仕事の自己決定感がない
ということでした。
うまくいっても100%自分のおかげではないし、ミスしても組織のせいにできてしまう、そんな環境に嫌気がさしていたのです……
そこで、退職していろいろ考えるうちに、
フリーランスの働き方を一部取り入れよう!
このような決断に至りました。
現在は、成功も失敗も全て自己責任の環境で、仕事を思い切り楽しめています。
【体験談】もっと早く辞めればよかったと少し後悔…
筆者は30代前半で退職しましたが、正直なところ、
もっと早く辞めればよかった…
と後悔しています。
現在は会社員時代と同じくらいの収入を稼いでおり、「これからもっと稼ぎたい」という活力もある状態です。
もっと早く辞めていれば、より早く自由に働ける状況を実現できていたかもしれない
このように、少し損をした気分もしています。
もちろん、うまくいかなかった可能性もありますが、そのときは純粋に再就職を目指していたでしょう。
その場合でも、「会社員+副業」に取り組むスキルはすでに身についているので、以前の年収よりも稼げる自信はあります。
このような経験から、
自分の可能性を広げるためにも、嫌な仕事なら早めに退職して、ゆっくり自分と向き合う時間を確保する
ということの重要性を、身に染みて感じました。
仕事を辞めてゆっくりするのが不安【対策を解説】
仕事を辞めてゆっくりしたければ、辞めて問題ないとお話ししても、
本当に大丈夫かな…
と不安になる方もいるでしょう。
ここでは、筆者が辞める際にも感じた不安について、対策をお話ししておきます。
自分でお金を稼げるか不安
フリーランスでも稼げるとはいっても、
でも稼げるようなスキルなんて無いし…
という方も多いでしょう。
たしかにその通りですが、スキル習得にあまり時間がかからない仕事もあります。
筆者は退職する前から副業に取り組んでいましたが、副業を開始して3ヶ月目には5万円ほどの収入がありました。
今となっては、
会社に捧げていた時間を副業に充てれば、もっと稼げていたかも…
このような思いもあります。
間違いなくいえることは、
スキルや仕事の効率は、取り組む時間に比例して上昇する
ということです。
最初は難しいように感じても、時間の経過とともに稼げる金額を増やすことは、そんなに難しいことではありません。
正社員のキャリアに戻れるか心配
退職しても、若ければ転職は難しくないとお話ししましたが、
という認識は持っておくべきかもしれません。
なぜかというと、超がつくほどの大企業でさえ、「終身雇用」に否定的な見解を示しているからです。
企業側の都合で、リストラや早期退職に巻き込まれる可能性だってあるわけですから、正社員でも今の雇用が永遠に続く保証はどこにもありません。
つまり、ひとつの会社に依存しすぎることは、大きなリスクとなりえるのです。
若いうちからスキルを磨き、会社以外でも収入源を確保できる力をもつことで、精神的な安定につながります。
ゆっくりしていると将来結婚できなそう…
退職してゆっくりすることを想像してみると、
退職すると、今のパートナーに見捨てられるのでは…
パートナーを探すのが難しそう…
と不安になる方がいるかもしれませんね。
しかし、長い目で見ると、
生活レベルや幸せの価値観が似た人をパートナーに選ぶ
というのが、あるべき姿でしょう。
山あり谷ありな人生を送るなかで、近しい考え方を持った人とは、長期的に良い関係性を築けます。
見栄を張ってお付き合いしたところで、遅かれ早かれお別れすることになりかねません。
等身大のあなたを受け入れてくれる人を探しましょう。
会社を辞めるのが難しいときは「退職代行」もあり
基本的には、責任をもって退職の手続きを進めるべきですが、
- 上司に相談しても拒否されてしまう
- 周りの反応が怖くて言い出せない
- 精神的に辛いのですぐ辞めたい
上記のように、どうしようもないというケースであれば、退職代行サービスを利用するのもひとつの方法です。
退職代行を利用するメリットとは?
退職代行とは、労働者本人の代わりに弁護士や代行業者が、会社へ退職の意思を伝えるサービスのこと。
退職代行を利用することで、
- 精神的な負担を減らせる
- 即日退職できる
- 正当な権利を行使できる
上記のようなメリットがあります。
精神的な負担を減らせる
自力で退職を進める場合には、上司や同僚への報告、業務の引き継ぎなど、さまざまな手続きが必要です。
退職理由に関して、周りからの理解が得られそうにない場合は、
- 強い引き留めにあう
- 嫌がらせを受ける
このようなリスクもあるでしょう。
しかし、退職代行を利用すれば、労働者本人は会社と直接やりとりをする必要がありません。
代行業者が手続きを淡々と進めるだけになるので、精神的な負担を大幅に軽減できるでしょう。
即日退職できる
即日退職できるのも、退職代行を利用するメリットの一つです。
本来、民法上では、
ということが定められています。
民法第627条
出典:Wikibooks
1.当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
しかし、実際には、
繁忙期は避けてほしい
後任が決まるまで待ってほしい
このような会社都合の理由で、退職日が先延ばしにされてしまうことも少なくありません。
退職代行を使う場合は、退職までに必要な2週間の期間を有休消化や欠勤扱いとすることで、
退職代行が会社に連絡した日から会社に出社しない
という対応が可能になります。
ハラスメントを受けている場合や、体調が悪化している場合など、
1日でも早く会社を辞めたい…
という場合には、心強い味方になってくれるでしょう。
正当な権利を行使できる
最近では、弁護士や労働組合が退職代行サービスに乗り出すケースも増えているので、
- 残業代の未払いがある
- 有休消化を拒まれる
といった労働問題に対しても、代理人として責任をもって対応してもらえます。
退職代行を依頼すると費用が発生しますが、初回相談は無料です。
会社側への交渉ごとがある場合も、対応可能かいちど相談してみることをおすすめします。
- 【安さで選ぶなら】退職代行EXIT
民間企業が運営。業界のパイオニアが最安値に挑戦中。リピート割がお得。20,000円(追加料金なし) - 【会社と交渉したい】退職代行SARABA
労働組合が運営。24時間365日いつでも相談OK。即日の退職連絡も可能。24,000円(追加料金なし) - 【弁護士に任せたい】
弁護士法人みやび
弁護士法人が運営。弁護士退職代行の老舗。会社との交渉や請求、万一の訴訟対応もOK。55,000円~
退職代行を使っても大丈夫?
そうはいっても、「退職代行」と聞くと、
会社の同意がないまま、無理やり辞めていいのだろうか…
と思う人もいるかもしれませんね。
そもそも退職は、労働者に対して法律で認められている権利です。
何らかの理由で辞めにくいという場合は、
退職を阻害している会社側の対応に問題がある
という場合が多いのではないでしょうか?
退職代行を利用することに、負い目を感じる必要はありません。
今では、
- 利用者の58%が30代以上、40代以上の割合は28%
- 40代でも34.8%の人が、退職代行の利用を検討
上記のような調査データもあるくらい、年齢や会社規模を問わず、退職代行は幅広く利用されています。
当サイトでも、実際に利用した人たちの体験談を数多く紹介しています。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
まとめ:仕事を辞めてゆっくりしてもOK。人生の貴重な期間になることも
今回は「仕事を辞めてゆっくりしたい」と思っている方向けに、
- 今すぐ退職してもいい理由
- 仕事を辞めてゆっくりするメリット
- 退職が不安な方ができる対策
上記について、筆者の体験談も交えてお話ししました。
退職してゆっくりしたいのであれば、
独身なら今すぐ退職しても大丈夫
というのが、筆者がお伝えしたい結論です。
いざとなれば会社員に戻ることもできますし、退職によって得られるメリットも大きいですよ。
退職後のお金の不安も、公的制度を利用すればカバーできます。
少しゆっくりして、自分に秘められた「未来の可能性」に目を向けてみましょう。
挑戦してみたい仕事や求めている働き方など、会社のなかにいるだけでは気づけないことが多くあります。
実際に退職してみると、今まで想像もできなかった、
- 楽しい仕事だけに取り組める
- ストレスの少ない毎日
こういった生活が手に入るきっかけになるかもしれません。
「退職する」ということに対して、どうしても後ろ向きなイメージに思われがちです。
しかし、新しいチャレンジに思いをはせてワクワクしている時間ほど、人生に潤いをもたらしてくれるものはありません。
まずは会社を辞めて少しゆっくりしてみて、人生の新しい1ページを開いてみましょう!