仕事を辞めたいと思っていても、
生活の不安があるし辞められない…
と悩んでいる人も多いでしょう。
とくに、
- 現在の仕事で生活がカツカツな状態
- 高収入が期待できるスキルなど持っていない
上記のような場合であれば、転職に慎重になるのも当然ですよね……
しかし、転職活動をすること自体にはリスクはありませんし、ローコストで活動することも可能です。
また、辞めたい会社に留まり続けるリスクも考慮するべきでしょう。
あなたは今の仕事を一生やり続けますか?
もしこの問いにNOなのであれば、早めに今の仕事に見切りをつけて、これから先のことを考えるべきです。
この記事では、「仕事を辞めたいけど辞めたら生活できない」と悩んでいる方に向けて、
- そんな状況のときに陥りがちな考え方
- 仕事を辞めたければ辞めても問題ない理由
上記について解説しています。
筆者の実体験をもとにわかりやすくお話ししていますので、ぜひ最後までご覧いただき、あなたの悩みを解決するヒントにしてください。
仕事を辞めたいけど生活ができない… そんな人が陥りがちな考えとは?
「仕事を辞めたい」と思っていても、
生活できなくなるし、仕事を辞めるなんて無理だ…
このように考えて、諦めている人もいるでしょう。
しかし、収入面の心配をしすぎるあまり、辞めたい会社で我慢し続けるべきではありません。
ここでは、仕事を辞めたいけど躊躇している人が、陥りがちな考えについて解説していきます。
「転職しても給与が上がらない」という思い込み
仕事を辞めたくても、
- 転職に必要なスキルがない
- 業界の平均年収が低いので、昇給をあきらめている
- 今の職場で「他の人より能力が劣っている」と感じている
上記などの理由で、
転職しても、どうせ給料は上がらないし…
と思い込んでしまっているパターンです。
転職しても年収は変わらないどころか、減るリスクすらあるのに、転職する勇気が出ない人もいるでしょう。
たしかに、大幅な収入アップは難しいかもしれませんが、転職をすることで昇給を叶えることは可能です。
「スキル=資格」と思いがちですが、あなたが現職で頑張ってきたことを評価してくれる会社は必ずあります。
スキルがあるに越したことはありませんが、
自分の仕事を正当にアピールする力があれば、理想の転職に繋げることはできる
このように考えるべきです。
就職活動にお金や時間をかけるのがイヤ
転職活動をするとなると、
お金もかかるし時間が取られるのが嫌だ…
と躊躇している人もいるでしょう。
転職活動に必要な費用としては、おもに以下のようなものが挙げられます。
- 服飾費(スーツ、靴、鞄など)
- 交通費
- その他(履歴書、写真撮影代など)
とくに就職活動で使うスーツを持っていない場合は、
何万円もお金が必要になるのでは…
このような気持ちから、転職活動をすることに気後れしがちです。
しかし、今はスーツもしまむらなどでお手頃なものが販売されていますし、一次面接をオンラインで実施する企業も増えています。
履歴書用の写真を撮影するアプリなども存在しますし、
転職活動にかかる初期費用は、工夫次第で抑えられる
というのが実際のところです。
自分が辞めると会社や同僚に迷惑がかかる
仕事を辞めることを考えたときに、
自分が辞めることで、周囲に迷惑がかかってしまう…
このように考えて、辞めたくでも言い出せないという人もいるでしょう。
確かに人員が減ることで、会社が痛手と感じる場合があるかもしれません。
しかし、それでも何とか事業を回せるようにするのが会社の務めです。
周りのことを気にしすぎるあまり、
いつまで経っても苦しい生活から抜け出せない…
というのは、本末転倒といわざるを得ません。
退職することで多少の迷惑をかけるのだとしても、
- できるだけ早めに退職を伝える
- 引継ぎをしっかりおこなう
上記などを心がければ、それ以上気にしすぎる必要はないでしょう。
仕事を辞めたければ、辞めても問題ない5つの理由
会社を辞めることを考えると、
- 転職活動をしたいけれど貯蓄を減らしたくない
- 今より収入が下がったら生きていけない…
上記のような、生活の不安がつきものですよね。
しかし、生活への不安がつきない状況だからこそ、いまの会社を辞めることを検討するべきです。
ここでは、「仕事を辞めたいけど辞めたら生活できない」という人が、辞めても問題ない5つの理由を解説します。
仕事は探せばいくらでもある
いまの日本社会は人手不足ですから、さまざまな業種・職種において、人材確保に企業は苦心しています。
2030年、人手は644万人不足する
推計の結果、2030年には、7,073万人の労働需要に対し、6,429万人の労働供給しか見込めず、「644万人の人手不足」となることが分かりました。
産業別において、特に大きな不足が予測されるのは、サービス業、医療・福祉業など、現在も人手不足に苦しむ業種であることが分かりました。
これらの業種は、少子高齢化やサービス産業化の進展により今後も大きな需要の伸びが予測され、労働供給の伸びがそれに追いつかないと考えられます。
出典:パーソル総合研究所「労働市場の未来推計 2030」
つまり、「仕事は探せばいくらでもある」というのが現実です。
また、正社員以外の働き方も多様化していますから、
自分には今の仕事しかできない…
正社員じゃないと世間体も悪いし…
このように決めつけるのではなく、いちど働き方の選択肢を広げて考えてみましょう。
今の仕事を辞めても生きていける!
という自信を持つことができれば、無理にしがみつくことがバカバカしく思えてきますよ。
やりたくない仕事を続けるほうがリスクがある
仕事を辞めたいのに、
生活のために続けないと…
このように思って続けている方にお伺いします。
あなたは今の仕事を一生やり続けますか?
もし答えがノーならば、早めに見切りをつけたほうが得策です。
やりたくない仕事を無理に続けていると、心身に不調をきたす恐れもあります。
そもそも、やりたくない仕事を無理に頑張っていても、効率も上がらず評価も得られにくいです。
自身がやりたいと思える仕事に、人生をかけるべきなのはいうまでもありません。
転職サイトや転職エージェントは無料で利用できる
転職活動を躊躇する人のなかには、
転職サイトや転職エージェントを利用すると、お金がかかるのでは…
と勘違いしている人もいるかもしれませんね。
しかし、転職サイトや転職エージェントは、求人企業側から報酬をもらうシステムのため、求職者側は無料で利用することができます。
とくに、なるべく早く転職を叶えたい場合は、転職エージェントの利用は不可欠です。
- 転職サイトなどに出回っていない、非公開求人を紹介してもらえる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる
- 面接対策のサポートをしてもらえる
- 業界や企業について、独自の情報を提供してもらえる
- 求人企業について、気兼ねなく質問できる
- 選考に落選した理由を教えてくれるので、次への対策が打てる
- キャリアや市場価値をプロの視点で見定めて、アピールするべき自身の強みを教えてくれる
- 応募企業との連絡や日程など、エージェント担当者が間に入って調整してくれる
- 入社時期や年収条件など、交渉ごとを代行してくれる
無駄なく効率的に転職活動を進めるうえで、利用しない手はないサービスでしょう。
転職エージェントでアドバイスをもらい、転職サイトの選考でも活かすようにすれば、転職の成功率を上げることが可能です。
次の転職先を決めておけば、貯蓄は減らない
仕事を辞めたら生活できない…
という懸念があるのなら、先に転職先を見つけておきましょう。
そうすれば、今ある貯蓄を減らすことなく転職できます。
ただ、そうはいっても、
- 面接に行くのに交通費かかる
- 有給休暇を使わないと、転職活動の時間が取れない
上記のような心配をする人もいるでしょう。
しかし、今は一次面接をオンラインですることが増えているため、交通費などの出費を抑えながら転職活動をすることができます。
オンラインであれば、面接会場までの移動時間もかかりません。終業後に面接を入れることも可能です。
ボーナスをもらった後など退職時期をうまく調整すれば、貯蓄をキープしながら転職することができるでしょう。
いざとなれば、生活を支援してくれる制度がある
どうしても先に会社を辞めざるを得ない場合、退職後に不安なのがお金の問題でしょう。
しかし、国が用意している公的制度を使えば、この問題もクリアになります。
以下の2つの給付金制度を活用することで、お金の不安を解消することが可能です。
傷病手当金は、医師による心身不調の診断が必要ですが、失業保険は要件を満たせば誰でも受給できます。
つまり最低でも3ヶ月は、今もらっている給料の50~80%が受け取れるということです。
また、心身が不調で本当は退職してしばらく療養したいのに、
生活ができないから、仕事を続けるしかない…
このような思いで、我慢して無理をする必要はありません。
傷病手当金と失業保険を組み合わせれば、最大28ヶ月も給付金が受給できますので、
お金の心配をすることなく、しっかり療養してから次のことを考える
という期間を確保することができます。
心身が不調なのであれば、給付金をもらいながらゆっくり療養しましょう。
今後のことを考える時間は、体調がよくなってからでも確保できます。
ただし、公的な手続きなので、
という面があります。
もし手続きに不安があるのなら、社会保険給付金の申請サポートの利用がおすすめです。
どうしても辞めるのが難しいときは「退職代行」がおすすめ
基本的には、責任をもって退職の手続きを進めるべきですが、
- 上司に相談しても拒否されてしまう
- 周りの反応が怖くて言い出せない
- 精神的に辛いのですぐ辞めたい
上記のように、どうしようもないというケースであれば、退職代行サービスを利用するのもひとつの方法です。
退職代行を利用するメリットとは?
退職代行とは、労働者本人の代わりに弁護士や代行業者が、会社へ退職の意思を伝えるサービスのこと。
退職代行を利用することで、
- 精神的な負担を減らせる
- 即日退職できる
- 正当な権利を行使できる
上記のようなメリットがあります。
精神的な負担を減らせる
自力で退職を進める場合には、上司や同僚への報告、業務の引き継ぎなど、さまざまな手続きが必要です。
退職理由に関して、周りからの理解が得られそうにない場合は、
- 強い引き留めにあう
- 嫌がらせを受ける
このようなリスクもあるでしょう。
しかし、退職代行を利用すれば、労働者本人は会社と直接やりとりをする必要がありません。
代行業者が手続きを淡々と進めるだけになるので、精神的な負担を大幅に軽減できるでしょう。
即日退職できる
即日退職できるのも、退職代行を利用するメリットの一つです。
本来、民法上では、
ということが定められています。
民法第627条
出典:Wikibooks
1.当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
しかし、実際には、
繁忙期は避けてほしい
後任が決まるまで待ってほしい
このような会社都合の理由で、退職日が先延ばしにされてしまうことも少なくありません。
退職代行を使う場合は、退職までに必要な2週間の期間を有休消化や欠勤扱いとすることで、
退職代行が会社に連絡した日から会社に出社しない
という対応が可能になります。
ハラスメントを受けている場合や、体調が悪化している場合など、
1日でも早く会社を辞めたい…
という場合には、心強い味方になってくれるでしょう。
正当な権利を行使できる
最近では、弁護士や労働組合が退職代行サービスに乗り出すケースも増えているので、
- 残業代の未払いがある
- 有休消化を拒まれる
といった労働問題に対しても、代理人として責任をもって対応してもらえます。
退職代行を依頼すると費用が発生しますが、初回相談は無料です。
会社側への交渉ごとがある場合も、対応可能かいちど相談してみることをおすすめします。
- 【安さで選ぶなら】退職代行EXIT
民間企業が運営。業界のパイオニアが最安値に挑戦中。リピート割がお得。20,000円(追加料金なし) - 【会社と交渉したい】退職代行SARABA
労働組合が運営。24時間365日いつでも相談OK。即日の退職連絡も可能。24,000円(追加料金なし) - 【弁護士に任せたい】
弁護士法人みやび
弁護士法人が運営。弁護士退職代行の老舗。会社との交渉や請求、万一の訴訟対応もOK。55,000円~
退職代行を使っても大丈夫?
そうはいっても、「退職代行」と聞くと、
会社の同意がないまま、無理やり辞めていいのだろうか…
と思う人もいるかもしれませんね。
そもそも退職は、労働者に対して法律で認められている権利です。
何らかの理由で辞めにくいという場合は、
退職を阻害している会社側の対応に問題がある
という場合が多いのではないでしょうか?
退職代行を利用することに、負い目を感じる必要はありません。
今では、
- 利用者の58%が30代以上、40代以上の割合は28%
- 40代でも34.8%の人が、退職代行の利用を検討
上記のような調査データもあるくらい、年齢や会社規模を問わず、退職代行は幅広く利用されています。
当サイトでも、実際に利用した人たちの体験談を数多く紹介しています。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
まとめ:「辞めたら生活できない」という状況は、我慢せず早めに抜け出すべき
今回は、「仕事を辞めたいけど辞めたら生活できない」と悩んでいる方に向けて、
- そんな状況のときに陥りがちな考え方
- 仕事を辞めたければ辞めても問題ない理由
上記についてお話ししました。
「仕事を辞めたい」と思っても、
生活の不安があるし辞められない…
と躊躇してしまう人も多いでしょう。
しかし、転職活動はローコストでできますし、辞めたいと感じる会社に留まり続けるリスクも考慮するべきです。
早めに今の仕事に見切りをつけて、これからの人生のことを考えましょう。
本記事があなたの悩みを解決するヒントになれば幸いです。